しがない!

しがない40代自営業の世迷言

仕入れに対する考え方って意外に大事・商品をどんな目で見ている?

物販業で必須な仕入れをちゃんと見つめるべき

物販業において仕入れは必須の業務だ。
当然中の当然、物を売るのに仕入れをしないなんてありえない。
自分の製作物を売っているって? 作るための材料を仕入れてるだろ!
などとまあ。


今回は仕入れについて書いてみたいと思っているのだが、「良い仕入れ」とはなにかを考えてみて欲しい。

売り上げをつくることが最大の目的ではあるのだが、そればかりに気を取られてしまうと本質を見失うことになる。
仕入れの本質とは、自分のお店(ネット含む)の個性を打ち出し、価値を高めるものでなくてはならない

売り上げを求めるばかり、よろずの物を仕入れたとする。
そのお店の個性は打ち出されているのか? そして、そのお店の信頼性は上がるのか?

 Yahooショップや楽天でも良く見かけるが、ダイエット用品、健康食品、家電、照明、車用品、工具、アウトドア用品……などなどジャンルがバラバラでごった煮のようなお店があると思う。


別にそのお店がダメなわけではない、が俺は少なくとも個人がやることではないと思う。ドンキやホームセンターのような品揃えのお店は見ていて飽きないし便利だ。

だが、もうある。
フリーランスの俺がそんなお店を作っても没個性で信頼性の低いものしか作れないだろう。ああいったお店の作りにはとある法則があるもので、慣れない人間が手を出してもうまくいくものではないように思う。

ごった煮ショップはそれぞれの商品が一流品ではなく二流、三流のものが多い。
完全に薄利多売のスタイルだから、できるだけ安いものに飛びつかざるを得ない。
結果、物を選ばず適当に買い揃えたようなアタマの悪いショップが出来上がってしまう。それを目指すなら別に良い、でもそれって楽しいのか?

仕入れするなら自分の中に芯を持つべき

俺もどちらかと言うとごった煮になりがちな仕入れをしている。
そもそもリユース品を箱ごと買い付けているので、その中身は持ち帰ってみて初めて分かることがほとんどだ。

単品で買い付ける場合、オーディオ、楽器、レトロ・ヴィンテージ家具や雑貨などが多いかな。しかし狙って買い付けられる場面は少ない、欲しいモノが常にある訳ではないのがリユース品の難しいところ。

従って俺のヤフオクページはごった煮感が半端じゃない。
リユースショップの宿命ではあるのだが思い通りにはいかないものだ。

だからといって目に付くものを買い付けるのではあまりに芸が無いではないか。
俺が今言っているのは理想論だが自分の立ち上げるショップに理想が無くお金だけが欲しいなら、物販は止めておくべきだ。

物販はそこまで儲からない。大量の資本を投入するなら別だが。

個人は大きなお店のマネをするべきではない

※ここでは新品の商品を仕入れる場合のみを語る。
俺のようにリユース品の場合、自分でコントロール出来ない部分が多すぎて例に当てはまらない。

実店舗ならドンキホーテが良い例になるしネットならYahooや楽天ショップにあるから探してみて欲しい。

いわゆるB級品を大量に安く仕入れて底値で多売するというスタイルのお店だ。

これって個人に出来ることだろうか。
タオバオ使えばできる? プロよりも質を下げた商品をもっと安く、もっと少なく売ることになるけど大丈夫?

早晩行き詰まるのが目に見えているね。
あまりに利益が少なすぎる。

大体個人店舗の良さってその人のセンスや人柄が見えるところなのに没個性に向けてダッシュしてもその先にゴールなんて無いだろうに。


長々と書いてきたが、結局のところ個人でショップをするというのは自己表現みたいなものだ。自分の価値観や売れ行き予想、面白いと思うもの、こだわっているものなどを商品に投影していくものなのだと思っている。

それが自分の仕入れの芯となり、固定ファンの獲得にも繋がるのだと思うのだ。
物販業で生きていくなら、自分の中に経営者とバイヤーという視点の異なる目を持たなければならない。

俺が考えるバイヤーの必須条件


バイヤーに一番必要な能力は、マーケティングやセンスではない、バランス感覚だ。

アパレルのバイヤーならセンスだろう、と思うかもしれないがそれは違う。業界にいれば人よりも情報が早いし知識も増えるからセンスも勝手に磨かれる。お洒落センスなんて特別なものじゃなくなるんだ。普通の仕事となんら変わりがない。

どんな業界でも、自分のショップの方向性、売り上げ目標、世のムードを理解して買い付けられるバイヤーが正解だと思うのだ。基準とは、それらを読み取る物差しであり、精度が高ければ良いバイヤーになれる。

 

中古ゲームショップで冷蔵庫を売るような人間ってどうよ?

俺もバイヤー兼経営者なので自分の好きなように仕入れをすることができる。
ごった煮を強いられる仕入れがほとんどだが、一割くらいは自分のセンスだけで楽しむようにしている。

ごった煮とはいえ、ある程度の方向性はあるのだが専門店ほど特化はできない。
だから少しだけ自分の好きにできる部分があればそれで満足なのだ。


俺が大事にしているのは、この章のタイトルにもある「中古ゲームショップで冷蔵庫を売るような人間にはならない」だ。

売れるからといって自分のお店のターゲット層に合わない商品を仕入れても売れやしない。例えば俺は自分のショップではアダルトはやらないと決めている。俺のターゲットになる層は30~50台の趣味を持っている男女だ。

ごった煮ではあるものの、そういった人たちにアピールできる商品が自然に並んでいると思う。照明を探していたけれど趣味で使う三脚が良さそう、とか釣竿を探していたけれど前々から欲しかったオーディオが見つかった、とか。

結果論に過ぎないがリユースショップの楽しみってそういうところだとも思っている。


わざわざ新品の商品を買い付けるならバラバラにはしない。
ターゲット層を明確にし、それとかけ離れた商品は並べないだろう。

でも、ネット通販の場合バカみたいにごった煮している人は多いのだ。俺はそんなショップは嫌いだ。

売れるならなにやってもいいの?

俺の考えでは、売れるからってなんでもかんでも仕入れるような節操の無い買い付けをするとはならない。
当たり前だろ? いやいや、やってみれば分かるけど目先の利益を捨てて自分の芯を守るのって難しいんだよ?

フリーランスの場合、どうしても目先の利益にすがらないと生活できない人が多いからね。芯なんていってられない、うるせーと思う人もいるかもしれないな。

良い仕入れをする為にどんな目で商品を見ればいいのか

最後になるが良い仕入をする為にはどうするのか、ということを書いてみよう。

一言で表せば「敵を知り己を知れば……」ということになる。
仕入先は一つということはないだろうから、まずは相手先の取扱商品をしっかりとリサーチしてみよう。その後、自分のショップのターゲットや打ち出したい個性を加味して考え、仕入れる商品を決めていこう。

面白い商品があれば積極的に紹介したいなら「面白仕入れシリーズ」みたいなカテゴリ作ってみても良い。バイヤーの個性が見えるショップ作りはファンが増えやすい。

最終的には売れなければ良い仕入れとは言わない。
しかし、売れないから全て良くない仕入れとは言えないのだ。商品の効果的な見せ方、説明文の構成、発送方法などなどお客さんが購入を決定するための要素は一つだけではないから。


長々と書いてきたが仕入れに対する考え方とは、自分のお店をどれだけ大事にしているかがポイントになる。
これは売れるか儲かるかの目で商品を見ると疲れてしまうでしょう?
むしろ自分のお店のお客さんが喜んでくれるかどうかの目を持ってみたらどうだろう。


正解は無いけどね。