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しがない!

しがない40代自営業の世迷言

今後、ほとんどの個人事業は大手に駆逐されてしまう可能性があるかも?

大手が本気を出している


最近、ほとんど自分と同じ仕事内容の会社でアルバイトをしている。
リユース品を仕入れてネットで販売、という内容なのだがそこから見えてきたのは個人事業、フリーランスの危うさだった。

一概に危ういなどと言っても、個人なのだから元々危ういだろうがと指摘されればそのとおり。だが、地盤や資金力の危うさなどという元々大手に負けている要因で危うさを感じたのだ。

現在、フリーランスや個人事業、独立など会社組織に頼らない生き方にスポットが当たっている。長らくの不況、就職、中途採用の困難さ、年金の待機期間などなど安定した収入が約束されない状況下で注目されたものだ。
そもそも安定して収入があり、貯蓄も問題なく、たまに旅行に行けたり趣味に時間を割いたりもできる状況なら副業やフリーランスになろうという気持ちも生まれるはずがない。

 自分の感想としては、独立やフリーランスがどんどん増えて欲しいと思うしそれが世の中の注目を浴びるのも歓迎だ。

元々会社勤めではあったが、その全てで上司や同僚とぶつかり、議論を仕掛け、改善を要求するなどおおよそ組織に馴染める人間ではなかったので、独立している現状は納得している。
だからこそ、同じように不具合を感じている人には組織から離れて欲しいし連携して仕事ができるのなら楽しいのだろうな、と想像している。
まあ、そうはならないだろうとも思っているのだが。


俺が社会人になってから今に至るまででも、社会構造や人の考え方は飛躍的に向上したのではないかと思っている。不況の中、模索を続ける中でより良い経営のスタイルを身に付けたり、元々不況しか知らない世代も社会の中心で活躍できる時代になっているのも大きな理由だ。

特に若い世代が仕事の中心になっていくことは、会社や組織のあり方を更に変えていくきっかけになっていくだろう。
スマホやタブレット、アプリやSNS、コミュニケーションや発信ツールが豊富にある今の時代、それを利用して仕事に繋げていくことも重要な要素の一つだと思うからだ。
今でもそういったツールを使っているところは多いが、面白みに欠けていたり真面目すぎたりと使いこなせていない感がある。
本質的に身についていないものはなかなか上手にならないのだ。

今まで語ってきたことが本当だとしても、個人事業が大手に駆逐される理由にはならないのでは? と聞かれればまあそうだろう。
だが、原因のひとつには挙げられるとは思っている。
では、なぜそう思ったのかを語っていこう。

 

柔軟性とそれを発揮する規模


個人事業、フリーランスの良さとは、大手に無いフットワークの軽さや個性、価格の安さなどがあると思う。(他にもあるのだろうが大雑把に言えば)
これがストロングポイントとなり、地域に根ざした商売が出来たりする。
商店街の商法とも言える商売スタイルは今でも個人事業の大事な要素だ。

だが、ネット通販全盛の今、このスタイルは通用しないものとなっている。
もちろん全て失敗するわけではないだろうが、厳しいと言わざるを得ない。

アマゾンや楽天のように、翌日に商品が届いたり当日に届いたりする訳ではないが各社が行う通販もレスポンスは非常に早くなっている。
しかも多種多様、ちょっとしたものを買いたいならネットでポチった方がストレスが無い。これだけでも個人商店は不利だ。
そこで個人商店もネットを取り入れたり、Twitterなども駆使して個性を打ち出し大手に対抗をし始めたのだ。そして現在、それは一定の成功を収めていると思う。
だが、それすらも危うくなっていくと思う。
理由は以下のとおり。


今までは個人のレベルで儲ける程度の仕事など大手は無視していた。
わざわざマンパワーを使って非高率な商売をするほど暇では無かったし、しっかり儲かってもいたから。
だが、現在では個人レベルでもブログやSNS、通販を利用することでしっかりと儲けを出せるようになった。企業としてもその流れは無視できないものとなったのは予想に難くない。

今は大手であっても個人であっても、同じ土俵に立ち、争わなければならない。
人材に換えの利く大手が有利なことは明白である。結果がでなければ新しい人を配置したり違ったやり方を取ることもしやすい。(それだけの予算もあるので)

組織はそんなに簡単に体制や仕事の方向性を変えられないのでは?という疑問ももっともだが、必ずしも正しいとは言えない。

時代の変換だと思うのだが、大手であっても、そういった出来事に対して以外に柔軟に対応しているような印象がある。
個人事業をスケールアップしつつ、対応や対策も個人と同様に柔軟にしているということだ。元々会社なんて個人から始まっているが、所帯が大きくなるにつれ失われる部分をもう一度見つめなおしたということになるだろうか。

個人なら柔軟性を発揮しても影響力は低い、しかし大手ならばその影響は大きくなる。
そこに対抗しようとする個人はより尖って、個性的で、ニッチでなければならない。


個人事業が大手に駆逐される理由その1
 大手が柔軟性を獲得したこと、影響する規模の違い。

 

コミュニケーションのスピード感が変化した


大手であるか否かに関わらず、組織というのは基本的に意思決定に時間がかかり、スケジュール管理の下で仕事を進めているのでレスポンスも遅くなりがちだ。

個人が仕事を取る為にはそういった大手には無いスピード感を重視する必要がある。それをポイントにし、大きな仕事への足がかりにしていくのが王道スタイル。


ところがバイトをしていて思った、会社組織であっても柔軟に、スピード感を出して仕事をすることは可能であると。

特に若手の経営者、スタッフが揃っている会社やお店は柔軟に良いものを取り入れる傾向があり、LINEやクラウドサービスなどを効果的に使い顧客への対応や仕事のスピードアップを実現している。

そして、そのスピードは今までのものとは少々意味合いが違うような気がしている。
顧客に対して逐一の報告をすること、間を置かないことが重要視されていた今までとは違いが生じているのではないだろうか。

忙しいさなかにわざわざ電話されても邪魔だし、メールもいちいちデスクのPCで見なければならない今までは、正直イラネ、と思っていたような経過報告も、LINEなら一瞬だ。物販なら全ての人に対してLINEで連絡はできないだろうが、営業同士ならそれは可能。

重要度の高い連絡、見積もり、記録に残したいものはメールで行えば良いし、それ以外のものはLINEでもことが済むし相手の時間も使わない。
より効率的なコミュニケーションが可能になるのだ。

仕事の連絡をLINEでするのはどうか、という問題はここ数年のテーマだ。
上の世代ほどLINEに対しては否定的で、電話やメールを重視する傾向がある。
だが、重要度の低い連絡についても電話やメールで、というのはあまりに時間に対して無頓着ではないかと思ってしまう。


我々は人との関わりで生きている、と言うことは人の時間を使っている、ということだ。自分にとってどれだけ重要なことであっても多くの人が無駄だと思うことは省略していくことが本当の気遣いなのではないだろうか。

コミュニケーションのスピードと無駄の省略は個人でも会社でも同じ程度で実現できる事案だ。むしろ会社がその辺に鈍感であったからこそ個人の方がレスポンスが良いと判断されていただけなのかもしれない。


個人事業が大手に駆逐される理由その2
 個人が実現できるコミュニケーションのスピード感は大手でも実現可能

 

それでも今の時代をサヴァイブしていきたいなら


大手が本気を出して柔軟に、スピード感を持ち、より良いサービスを追求すれば多くの個人商店、フリーランスは不要になる。
当たり前の話だが実力のない人間は淘汰されるだけだ。

もともと崖っぷちにいる個人は、大手の本気度によってはどんどん足元が崩れていくだろう。

それでも独立は守っていきたいと思う。
会社ではどうしても自分らしく生きられない、やりたいことがある、夢がある。
ならばどうすれば良いのか?


結局のところ知恵を絞り、重箱の隅をつつき、個性を高めていくしかないのだ。
同じ土俵でガチンコ勝負してもいいが、違う土俵を作るほうが生存確率は高い。
少なくともフォローしあえ、失敗しても自分が借金を背負ったり仕事をなくすまでのリスクを負わないのが会社員。
より冒険できるのは実は会社員だ。しかも予算スケールも大きい。

これからも大手たちは新しい技を繰り出してくる。
同じ土俵でそれを受け止めることはできない。

我々個人はいなしてかわして針を刺すような小さな穴からシェアを奪い取るしかないのだ。

そうでもしないと本気を出した大手には絶対に敵わないだろう。
これで生きていくのだ、という覚悟すら邪魔な荷物になる、これからは。