しがない!

しがない40代自営業の世迷言

就活を舐めてかかったらその後の人生に大きなダメージが残った話

多くの獲物(会社)がある新卒という最高の狩り場


就職活動……既に20年近く前の出来事であり、どんな会社を受けたとか面接はどうだったか等、ほとんどの出来事を忘れてしまっている。
だが今になってみると一大イベントだったなあと思う。一年中お祭り騒ぎみたいな。

説明会や掲示板、求職票を見ながら分かりもしないくせに設立年や資本金、仕事の概要を分析した気になっていたのも懐かしい思い出だ。

合同説明会なんて、同じ目的、同年代が一堂に会する大規模イベント、訳も無くテンションが上がった記憶がある。
毎年フェスに出かける下地はこの頃に出来上がったのかもしれない。


懐かしい思い出を振り返ってみたが、結局俺は新卒で就職することは出来なかった。
いわゆる就職氷河期の始まり、前年よりも大幅に求人が減ったという話は聞いていた。
とは言え友人たちは新卒で結構良い会社に採用されていた。早い時期からコツコツと、業界研究なども抜かりの無い奴は氷河期だろうがそうでなかろうが関係ない訳だ。 

 新卒で就職できなかった、この事実は今の自分に大きな影響を与えている。
ほんの数ヶ月、長くても一年無いくらいの期間ですら真剣に取り組まなかっただけで後の長い人生に影響をする、今の自分は全くイヤではないが真面目に取り組んでいたらどうだっただろう……と考えることはある。


もしも戻れるなら就職しろとは言わない、だが就職活動に真剣に取り組めとは言うだろう。結果として就職できる可能性は高まるだろうが、重要なのは社会に出る前に自己分析や会社、業界の勉強をできること、同年代との情報交換ができること、友人関係においても単に遊び回るよりも濃い時間を共有することができることだ。

面接を通過する為に伝えるということを意識するだろうし。

就職活動というのは社会に出るまでに自分なりの現状分析を行い、税金や保険、家族設計などの社会参加について考えられる期間だと言える。

社会を舐めていた典型的なバカ大学生だった自分


新卒という立場は非常に大きなアドバンテージだったと思う。
大手も中小も、話題の会社も多くの会社が新卒のためだけに採用活動をする、それって物凄いことだ。がばっと採用して春から一律に教育していこうという日本の会社システムの優れた点が発揮されているのだと思う。

新卒だけに門戸を開いてくれるなんて転職に困った人間からすれば羨ましいなんてものじゃない。選ぶだけならどんな大企業でも良いし練習程度で気楽に選考に参加しても良い。つまりプレッシャーは社会人の転職よりも低い。
だが、先ほども書いたとおり俺は就活に失敗している。理由はカンタン、社会、会社、将来、全てを軽く考え、舐めていたからだ。
より詳しく分析してみるとも将来どうなろう、とかお金を稼いで社会で生きていく、とかどんな仕事をしたい、などなど全てにおいて考えそのものが無かったとも言える。
典型的なモラトリアム大学生、猶予期間が一生続くとでも勘違いしているのかと今なら大説教、ふざけんなバカが、と怒鳴りつけたいほどの低レベルさだ。

それでも何とか生きていけるのは驚異的なまでに発達したパソコン、通信方法や速度、ヤフオク、デジタル一眼レフカメラのおかげだ。
これは趣味です。
と言っても良いくらいのことを仕事にしているのにも関わらずある程度普通の生活を続けられるのは非常に運が良かったとしか言いようが無い。

俺が今結果オーライと言えるのは、今が充実しているし将来への展望も見えてきたからだ。これで年収が低かったり儲からない仕事で人間関係のストレスを抱えていたりしたら? きっと過去を振り返りどこで道を誤ったのかを考え、大学生の頃にもっと考えていれば、と後悔すると思う。

結果よければ全てよし、すべて良いとは思わないがある程度正しい言葉だ。
「昔を振り返っても仕方ないよ」「大事なのはこれからだから」と言えるのは今の自分がある程度満足できるからだ。今の自分がとても嫌な状況であり、それを打開できる道も見つかっていない状態ならそんな言葉は響かない。むしろ綺麗事だろうが、と反発してしまいそうだ。
過去の自分を憎まない為には今を充実させるしかない。

 

現在の自分は過去が決めるし未来の自分は今が決める


結局のところ今の自分を作っているのは過去の自分。
未来の自分を作るのは今の自分。

俺が今、お金を稼ぐということの根本的な意味や日本社会の仕組み、世界史から始まって人間心理や投資、経済そのものに興味があるのは過去を振り返り反省をしたからだ。

現状では趣味にお金を使うこともできるし週に2回は外に飲みに行ける。好きな本は買えるし洋服もそれほど我慢はしていない。
多少は暮らしていけるからこそ過去を後悔こそすれダメージにはなっていないのだ。

勉強が不足していたことが分かったからこそ上に書いたようなことを知識として得たいと思ったわけだから、過去に考えが足りなかった事も必要悪だったと納得している。

単に過去の自分に対して恨み言を繰り返しても前進できない。

今の俺は10年後、20年後にしっかりとした大人になっているために準備をしていると思う。現在の仕事は20年後にはおそらく続けていない。と言うことは今から準備をしていく必要があるわけだ。

俺は今後、自分のような知識や経験が不足していても独立したりしたいと思う人たちに対して教育、相談をする仕事をしていこうと思っている。
一応ゼロから仕事を立ち上げ、奥さんと自分が生きていくだけの収入を得られているし、今後5年で更に育てていくつもりだ。

結果の伴わない人間の言葉は響かないが、自分がこれから歩もうとしている道の先にいる人間の言葉は響きやすいはずだ。だからこそ今年は1000万は越えられるように仕事をしているし、来年には店舗を構える予定だ。

現在の自分が未来を作る。
将来の自分が過去を振り返ったとき、40歳の自分はやはり中途半端であったとは思わせたくない。

 

20代で人生間違うとなかなかリスタートできない


結果として思うのは、俺は敗者復活できたということだ。
独立後、お金の無い時期が長かったからこそ様々な稼ぎの方法を模索した。世の中について無知ではいけないと感じたから勉強を始めた。
今後もこれを続けることで将来を良いものにできる手応えもある。

だが、俺が就職活動していた時期よりも今の方が数段辛い。
氷河期ではないとは言われている。だが、良い企業ほど優秀な人材を確保しようとする現状では学歴ですでにハンデのある学生は最初から不利を強いられている。
それは昔よりも大きなハンデになっていると思える。

そもそも就職という原野には競争原理しかない。
強いものから餌にありつける訳だから、弱いものは食い残しを選ぶ他無いのだ。
人物評価を優先にするなんてキレイ事で、評価のテーブルにつくための資格が必要なのは誰しもが知っている。

就職活動に徒手空拳で望むような人間は、その後の人生に大きなダメージを負うことになる。学歴が低くてもしっかりとした準備をすべきだし、勝手な自己判断で中小零細企業ばかり受けてもジリ貧の未来が待っている。

俺自身、就活を舐めていたから数年前まで困っていたし、20代の頃に勤めていた会社では手取り12万程度で働いていた。
浮かび上がれずにいた時期が10年以上あったのだ。
就活である程度しっかりとしたところに勤めていたのなら展開はかなり変わっていたと思う。

今の自分には満足出来ているし、将来への準備も2年程前から始めている。
だからこそ今の若い人には早めの準備をオススメしたい。

人のマインドセットなんて時間の経過で変わるものだ。今自分が大事に思う目標も、数年後には変わっている可能性がある。
変わらないのはお金に関すること、低賃金からスタートした場合は10年後も変わらず低賃金である可能性が高い。
人生の可能性を開くためにはある程度の蓄えが必要で、それは仕事からしか得られない。


俺は今年不惑を迎える。
惑わないなんてことはないだろうが少しは世の中の仕組みが分かってきた。
若い人たちには是非、面白い人生を歩んで欲しい、だからこそ早めに自分の人生について思いを馳せて欲しいのだ。


お金のない20代ってかなりつまらないよ。
お金があれば達成できる目標ってたくさんあるよ。
年を重ねると人生を逆転させるのってほぼ無理だよ。


俺はダメージを修復してリスタートするまで15年は掛かった。
長いか短いかは各自の判断だが若い頃に社会を勝手に判断して舐めるのはやめておいたほうが賢明だ。それだけは間違いない。