しがない!

しがない40代自営業の世迷言

お金のために仕事をしています、と言ってはいけない空気を吹き飛ばしたい!

何のために仕事をしているのですか?

そのように聞かれた際、俺は「お金のため」と答える。
仕事をしている以上、お金のためであることは当然だと思っているからだ。

だが、そのように答えると意外にたくさんの人が「そんな考えは寂しいと思う」と反応する。さらに「人生の目標」、「社会貢献、意義」というものこそが大事なのではないか?お金が目的というのはちょっと即物的で宜しくないのでは?お客さんが可哀想、なども結構言われる。

正直なところ俺が何のために仕事をしているかなんてその人たちに説明する必要もないし無駄な時間だと思う、余計なお世話だ馬鹿が、と言いたい気持ちもある。

 だが、一応の説明を試みはする。のだが結局うやむやになるし俺が変わった奴だと思われて終わることがほとんどだ。
俺は確かに人よりもお金のことを話すことが多い、仕事に関すること、家計に関すること、居酒屋でテレビを見ていてもタレントなどのお金についての話をしているかも知れない。空気を読まずにお金お金と言っている訳ではないしウザがられている訳でもないことを一応言っておく。
まあ、個人事業主になって以来、借金を背負って以来お金に対してよりシビアになり、稼ぐことに対して貪欲になっているとは思う。


という訳でここ数年、お金や仕事に付いていろいろと考えているのだが、そうすればするほどにお金と言うものがいかに自分たちを縛り付けて自由にさせないようにしているかが分かってきた。現代に生きる以上、貨幣経済に背を向けて無視し続けることは無理だし今後もその流れは変わることはない。少なくとも一個人が貨幣経済に付いて異議を唱えても無駄である。
たとえ正論でも会社員が所属する会社の経営に大してこうするべき、とか政府の経済対策の間違いを指摘したりしても無駄ということだ。
大きな流れに対して疑問を感じたり異なる意見を持つことは自由だがそれを自分がやらない理由にしてしまうのは意味がないからだ。
結局のところ俺たちはお金が無ければいかに崇高な理想があっても行動できないし愛情だけでは体に必要な栄養素は摂取できない。
お金は人生において非常に重要で、だからこそ知識が無ければならず自分がそれについてどう考えるかを明確にしておく必要があると思う。


いかにお金以外が大事なのだと言ってもそれが人生の一大事であることは大体の人は同意すると思う。だが、お金を稼ごうとすること、仕事をする理由がお金であること、人生においてお金は非常に重要であると言うこと、こういったことを話した場合同意されないことが多い。


お金は大事、でもそれについて話すのは無粋と考えるのか。
それともお金に拘る自分はさもしい、とか理想が無いとか思われるのが嫌なのか。
本当にお金なんて重要では無いと考えているのか。


たとえば仕事においてお金を稼ぐ、売り上げをあげていくこととは何だろう?
仕入れ価格を抑える、製造原価を下げる、無駄な経費を削減する、そういうことも必要だがそれはテクニックの話。
実際のところどんな商売でも売り上げをアップする為には顧客満足度を上げなければならない。社内でどんなテクニックを使ってもそれは客には無関係だ。
対外的に見えるのはその会社がどんなサービスを幾らで提供するのかということで、それを受けたときにどれほどの満足感を得るかということだ。

と言うことは俺が仕事はお金を稼ぐことだ、とするのは間違いではないという事ではないのか?顧客満足度を上げて余剰資金を作り出し、それを更なる仕入れや商品開発に使うことでまた顧客満足度を上げる、結局のところ仕事なんてそれの繰り返しだ。
それを基本にしながらもっと原価を下げる、無駄になっている経費を見直す、設備投資する、というオプション的なテクニックを使用するだけだ。

テクニックに注力して顧客満足度という基本を無視してしまえばそれは単にスタッフを苦しめる結果になってしまう。

拘るべきお金とはそういうことだと思う。


お金は順序良く、理屈どおりに使わなければ減る一方になる。
経営者のトップダウンではダメだしスタッフの言いなりでもダメ。
様々な意見を聞きつつ適切な決定をする必要がある。
そういった意味で仕事環境では必ずお金を中心にしたミーティングは定期的にすべきだと思うし、俺も部下がいた時代にそうしておけば良かったと思っている。


日本人はお金を稼ぐことやお金について話すこと、それに対しての意見を主張することがとても苦手だと思う。
恥の概念なのか、粋の心意気なのかは分からないが現代社会においてそれは美徳にならない。むしろ自分や利害関係者以外の意見を聞くことや議論を交わすことこそが大事だし、それが相手に対する理解を深めることにもなるのだと思う。

そういった議論が活発になることで、日本人全体のお金に対しての教養レベルを上げることができるはずだ。
そうすると政府がどのような考えでお金を使っているのか、会社は、地方自治体は、親は兄弟は、彼女は旦那は、と広がっていくだろう。
なぜ投資すべきか、貯蓄をすべきか、税金の意味、お金が支配する世の中を騙されずに生きられるようになるかもしれない。


子供たちにお金の授業ができる時代、義務教育だけでなく専門教育でもお金に対しての講義ができる時代、そうなった時には日本が今より良い国になっているかもしれないなーと想像している。