しがない!

しがない40代自営業の世迷言

問題の解決に「頑張る」「頑張れば何とかなる」などと言う人とは一緒に仕事できない

もう1人で仕事を始めてから6年以上経ってしまった。
だからタイトルのような経験は今あまりすることは無い。しかし、たまにそういう人に会うことはある。そうした時は昔の経験を思い出して嫌な気分になることが殆どだ。

別に頑張る、ということを否定するつもりは無いのだけれど俺の仕事に対するスタンスではそれが第一ではない。と言うよりも「頑張る」ということは別に特別なことではないと思っている。

仕事をする、と言う行為が自分にとって自然でなんらストレスの無いものだと言う人はいないはずだ。なぜなら我々は仕事をする為の機械ではないしその為に生まれてきた訳でもないから。
慣れと言うものはあるから仕事に対してのストレスは減ることはあるだろうが、何だか休みたい一日や長期休暇後に仕事をするのがダルイと感じることは普通のことだ。
大体、仕事が楽しくて仕方ないと言う人の中には他の人にストレスを掛けることで自分に対するものを回避しているだけ、というはた迷惑な人も居るのだろう。
それが自覚的でなくごくごく普通に行われている場合、注意も指導も無意味だ。
自分の中の正義感や正解に従っている分、面倒な理屈をこねられるのが関の山。

 そして、そういう人が仕事の問題を解決する為の話し合いにおいて持ち出すのが「みんなで頑張れば上手くいく」とか「頑張りが足りないからだ」などと言う解決策でも何でもない無意味な言葉だ。

少なくとも俺が相対してきた仕事に対して「頑張り」を持ち出す人たちはそれが最強の武器だと信じていた節がある。そうした人たちは、理論的に問題を解決しようとする人、より効率的に事を進めようとする人、売り上げを最大化しようとする人の邪魔をしてしまうことに気づきもしない。
それどころか「いちいち面倒なことを話し合ってないで取り合えずやってみてから考えよう、それから直してもいいじゃないか」などと仰る。

確かにそのような言葉が一理ある場合も多い。マクロな話だかミクロな話だか訳も分からず脱線を繰り返す意見を言う人も多いし本質を理解せずとにかく面倒だと言うスタンスで話し合いに参加する人も多いから。
えてしてそういう人たちはある程度の仕事のキャリアを持っていたりするから、過去の自分も同じような問題意識を抱えていたのかもしれない。
そして、同じようにそれを精神論で潰されいつしか慣れてしまったのかもしれない。


人が集まって仕事をする場合、人数の多少に関わらず意見の集約は非常に大事だ。
特に多くの人が集まる会社の場合、各自の考えでバラバラに動くのは許されない。起業のブランドにはマイナスとなるし、そこまでの裁量権は与えられていないから。


自由度の低い仕事の場合、各自が問題解決に対して良い動きを取ることさえ難しいのは間違いないと思う。いちいちお伺いを立てて実際にやってみる、そして問題点をまた上に上げて改良点を探るなんてやっていたら通常業務にも差し障る。
となるとマンパワーで押し切ろうとするのも頷ける点はある。
それが正解ではないと思うのだが。

大体にして一個人が大きな組織の考え方に対して疑問を持ったとしてもそれを変えることなどできるわけも無い。自分が変えられる立場になることが重要だが、そうなる頃には社会のルールや組織のルールで角が取れてしまうのでやはり変えることはできない。


俺はそういうことが嫌で仕方なかった。
だから一人になって自分の考えを試すことができる今はすごく楽しい。疑問点や問題点を探り、それを試していくことにも充実感があることが分かった。
だから俺は「頑張る」ということを別に重要だと思わない。会社員時代も重要だと思っていなかったが、経営者ではない以上押し付けられる精神論を間違いといっても何も生まれない。自分の評価が下がるばかりだったし。
いちいち理屈っぽい奴だ、と言われていたし営業の結果が出たとしても「頑張ったからだ、すばらしい」というお褒めの言葉を頂くだけだった。


もうたくさんだ。
頑張る、もっと頑張れ、頑張りが足りない、どういう意味でその言葉を使っているのだろう? 人は仕事をする時だいたい頑張っている。朝早く起きること、出社すること、体調不良を隠すこと、普通に仕事をすること、全て頑張りが必要だ。
だから「頑張る」というのは社会人にとって当たり前、前提条件なのだ。
特別なことではないから人に対して「頑張れ」などと軽々しく言ってはいけないと思う。

仕事の問題を解決するには理論的でテクニックが必要なものだ。
精神的に盛り上がったとしても解決しているのではなくテンションが上がって解決できた気になっているだけだ。

お金の問題、営業手法の問題、人員配置の問題、店舗のディスプレイ、色々な問題は頑張っても解決しない。
それぞれが学んだこと、経験したことを持ち寄り知恵を出すことで解決する。


だから俺は頑張るだけの人とは一緒に仕事をすることはできない。
かと言って理論ばかりで動かない奴も嫌だが、どちらかを選べと言われたら理論的な人を選ぶ。
これは性質の問題だから頑張れと盛り上げてくれる人が必要な人も居るだろう。

最低限、自分と合わない人と仕事をする必要が無い俺は贅沢が言えるだけなのかもしれない。選べない会社員、組織人がある意味不幸にも思えて仕方ない。