しがない!

しがない40代自営業の世迷言

40代に突入した途端にワークライフバランスについての考えが変化した

ワークライフバランスが自分の中で変わった

40代は体力も精神力も下り坂

40代になり、若者とは言えなくなった。30代はぎりぎり若者で通用していた気がするが、年の話をするともういい大人だね、と言われることが多くなった。と同時に体力の衰えをはっきりと自覚できるようになった。もう若くない……という事実を否が応にも感じざるを得ない。

若くない、という事実はもう一つの大事な事実を突きつけてきた。
それは、今のように働ける時間はそれほど長くない、ということだ。現在はリユース品を仕入れてネット販売をするという仕事をしている。これは意外に体力勝負だ。一つ一つの作業は特に体力を使わない(それでも重い品物を仕入れたときは地獄を味わう)のだが、仕事全体の流れを考えると結構辛い。

仕入れてから商品を発送する、という仕事全体の流れは以下のとおり。

  1. 仕入れ
  2. 商品のメンテナンス、磨き作業
  3. 商品撮影、出品データメモ
  4. PC作業:画像縮小、商品コメント作成、ネットへのアップ
  5. 落札後:入金の確認後、発送作業

文字で見ると特に問題は無さそうに感じるかもしれない。だが、平均単価が5000円を切る商品だとするとどうだろう?
1か月に必要な売り上げは大体80万程度、売るべき点数は160点となる(5000円平均として)。だが、それを売るために用意しておくべき品物はその倍以上だ。

そうなると作業量はかなりのものになる。家電や音響は動作の確認は必須、修理が必要なものもある。一日の作業時間は10時間以上になることも多々あり、家に帰ってからネット作業をすると16時間労働というのも稀にある。

これを年を重ねてもやり続けるのはちょっと無理がある。気力か体力どちらか、または両方が折れてしまうことは想像に難くない。

 

仕事が人生で一番大事だったが、自分の将来を考えて仕事の軌道修正をする必要が出てきた

以前は仕事の充実こそ人生で一番価値があることだと思ってきた。だが、それはある意味では間違いではないかと今は感じている。

仕事が充実していると、人生も充実するというのも事実。だから仕事に価値を置くのは間違いではない。だが、その仕事が自分の生活基盤を安定させるほどではないとしたら?  その仕事がいくら充実しても人生は空虚になってしまうのではないか。

また、生活基盤が安定していたとして、自由な時間を持つことができない場合は? それもきっと同じではないかと思う。今は仕事が楽しくて充実しているが、ふと振り返った時、後悔するのかもしれない。

こんなことを考えたのは、2年前に他界した親父の言葉を思い出したからだ。親父はとにかく仕事をし続けた人だった。20歳で社会人になり、65で定年。その後も延長雇用されたり、職業訓練校に入ったのだがそこの営業に誘われたりで70までは現役で仕事をしていた。

そんな親父が癌で入院していた時に、「俺はとにかく家族のために仕事をしてきたけど、本当に良かったのかな?」、「もっと家族との時間を持てばよかった」と言った。
今にして思えば、親父は別の人生も選べた可能性を考えたのだろう。家族との時間を大事にして、仕事をするという別の人生。

その当時の俺には本当の意味を理解できなかった。素晴らしいことじゃないか、その結果として今があるんだから。だが、今なら少し理解できる。

仕事をし続けることを選んだ場合、同じ価値のあるものを捨てる必要がある。仕事が一番大事なら、それと同じくらい大事なものを。親父にとってそれは家族との時間だったのかもしれない。

俺は今、自分の為だけでなく奥さんのために人生を軌道修正しようと思っている。二人は子供を持たないことを選んだ。いつまでも二人で過ごすのは確定している。
今までは仕事が安定したらゆっくりと二人の時間を作ればいい、と思っていた。だが、その安定はいつになったら訪れる?と自分に問うたところ、答えは出なかった。

今の仕事を今のペースで続けたとして、安定した生活基盤と自由に使える時間はおそらく手に入らない。なぜなら仕事の内容は変わらないからだ。そうなると自ずと仕事を変えなくてはならなくなる。仕事を選ぶと奥さんとの時間を捨てることになるからだ。

今の俺には、現在の仕事が人生で一番価値のあるものでは無くなった。変えられるものになったということだ。

 

ワークを選ぶことでライフを変えていく

仕事は自分の人生の一部であって全てではない。人生の選択肢の中の一つだ。仕事を変えると人生がダメになる訳ではない。自分の人生に必要なものであれば変えることができる。大体の人は仕事を変えてしまうと人生が壊れるというイメージがあるのではないか?

俺も今まではそう思っていた。仕事を辞めると稼ぎが無くなる、そうなると生活ができなくなり、結果人生は悪い方向に変わる。
だが、今は違うと分かった。実際にそんなことが起きるのは、衝動的に変えてしまった場合だ。考えなし、感情の赴くままに行動をすれば結果も予想ができないのは当然だ。

自分が進みたい方向性をはっきりとさせ、それに必要なことを見つける。準備をしながらやがて来る変化のタイミングでちゃんと行動する。それができれば仕事を変化させることはそれほど難しくない。

このことは今まで衝動的に仕事を変えてきた俺には痛いほど理解できる。準備さえしておけば人生に大きなダメージを受けることは無かっただろうから。仕事を辞める前の下準備は間違いなく必要だ。

「ワークを選ぶことでライフを変えていく」ことに重要なのは、自分の人生の方向性を掴むこと、その準備をしておくことだと言える。

 

仕事を変えるなら今とは違う時間の使い方ができるものにするべき

俺の場合、物販という仕事をベースにして人生を変化させるには少し幅が小さい。入荷後の作業量を減らそうとして、在庫のある新品を選ぶ場合、仕入れ価格は上がり利益は小さくなる。また、メンテナンス作業は少なくなってもPC作業は増える。

むしろ利益率を上げる努力が必要だが、そんな品物がポンポンと入荷していたら今の悩みは出ない。同業のほとんどがそこに苦労している訳だし。

つまり、俺が仕事を変える場合、作業をしないことが前提となる。しかも、在庫を持たず、煩雑な作業を含まないものに。そうした仕事を選び、準備をし、育てながら徐々にシフトしていく。そういう進め方が望ましい。

前の記事で書いたライターへの挑戦もその一環だし、勉強中のファイナンシャルプランナーもそうだ。

考えてみると今の時代は変化をするのに昔ほどストレスは無いのかもしれない。副業や独立が珍しいものでは無くなり、若い人ほどそういう道に進んでいる。ワークライフバランスが日本にも根付きつつあるのかもしれない。

日本人的発想でワークライフバランスを考えたとき、ちょっと前は言い訳や逃げのように思われることが多かったように思う。いわゆるバリバリ働くサラリーマンこそ素晴らしいというような価値観が一般的だったから。

俺もその価値観に染まっていたのかもしれない。
願わくはこのまま変化し、今の自分が求める姿に何年か後にはなっていたい。


※別に仕事を頑張ることが無価値と言っている訳ではないことを最後に言っておく。
 単に選択肢の問題としてワークライフバランスを考えただけ。