25~26日の備忘録
7月25日、水曜日だけ営業している居酒屋の日。
朝からメニューの仕込みをし、13時頃に終わり車で店まで運ぶ。終わったと言っても和え物とか冷や奴に掛けるタレとか、炒め煮込みなんかは店で作業するのでオールアップではない。
結局、一日営業の居酒屋をすると、その日全部、前日の一部はそれ関連の動きをしなければならない。たいした売り上げもない状況だし、その日お客の入りが悪ければ用意した食材は冷凍できる串もの以外は全ロスとなる。
6月から営業しているが、メニューの選定や原価のチェックは毎日営業している店よりもしっかりとしなければダメだ。楽なのは、看板メニューを育てることで、そこである程度の利益を出せばよい。居酒屋はお客さんに酒を飲んで貰ってナンボの商売、料理はあくまでも添え物だ。少なくとも俺の店はそうだ。
原価が安くてボリュームがあり、盛り付けが豪華に見えるもの。これは理想だが経験値が低い俺にはちょっと思いつかない。
今後の課題である。
25日の営業で、ちょっとしたヒントは掴めたから今後はそれを試してみようと思う。タイ料理っぽい味付けの炒め煮なんだが、けっこう辛くしてみた。ごはんにも合うのでそのメニューは残らなかった。鶏肉とパプリカとシメジくらいしか材料を使っていないので、原価も安めだ。その割に、メイン料理としての価格設定ができるので儲けは大きい。
たくさんの食材を使い、工夫をした料理でも出なければ意味が無い。一日しか営業しない店でそれをやっては赤字まっしぐら。毎日のことなら次の日に使えるが、俺はそれができないから、ある程度工夫はする必要がある。
来週からはちょっと路線変更しようと思う。
- タイ料理など辛いもの
- 手間を掛けて作っても原価の低いもの カレーとか
- おばんざいみたいに小鉢で安く出せるもの
- 焼き鳥に掛けるタレを何種類か用意する
- 出来合いのものに味や食材を足してみる
全体的に仕込む料理の量を減らす。そして、品数を増やす。ただし、食材をたくさん入れずに原価を抑える。メインは肉料理で、ボリューム感は出すが他の食材は少なめにして同じく原価を抑える。
小鉢料理を増やして多くの品数を頼んで貰うようにして、メイン料理に繋げてみよう。客単価が2~3000円程度なら、10人入ればある程度利益が取れそうだ。それには集客も大事だが、それは仲間に任せることにしよう。
7月26日
26日、それほど暑くない。
酷暑は落ち着いたのか、今日は身の危険を感じるほどの暑さではない。エアコンなしではキツいが、耐えられないわけではない。
もう月末、7月も終わりだ。それにしてもネットの売り上げはどん底をキープ。このままでは9月あたりに破綻するのが確実だ。キツい時期は毎年あるが、ここまで続くのは個人事業を始めてから初めてのこと。対策が後手に回ったのはかなり厳しい。
今年に入って、仕入れ先の品物が明らかに変わった。しかもダメな方に。今までは10万以上になる品物や、3~5万程度になるものが結構あり、一度の買い付けで15~20万の売り上げは立っていた。月換算にすると60万くらいだが、それに在庫の売り上げを加算すると7~80万程度になることも多かった。
それくらいあれば資金繰りも安定するし、家計もやりくりが楽になる。それが、今年に入ってから売り上げが半分程度まで落ち込んだ。理由は仕入れ先の品物の変化が大きい。
ただ、ちょっと前からそれは感じていた。だが、そんなことは今までもあったので、深刻に捉えていなかった。この辺が俺の商売センスの無さだと今、痛感している。大体、仕入れ先が1社なんて普通あり得ない。それで6年以上もやっていけている方が奇跡だったのだろう。
現状、仕入れ先の開拓は進んでいない。古着、革靴を仕入れられる会社はすでに見つけているが、革靴もそれほど売れていない。新たな仕入れはおこせない状況だ。
個人事業主は破産、破綻のリスクが高すぎる
あれ?俺もう積んでないか?
個人事業主負のスパイラル
- 売り上げが落ちる
- 生活費が不足する
- 結婚しているからそれでも生活費は入れる
- 仕入れや経費を後回しにして生活費にするので、仕事の支払いが遅れる
- 遅れた支払いは月の中頃まで処理できない
- 生活費や遅れた支払いの処理に精一杯なので仕入れ資金は無くなる
- ますます売り上げが落ちる
- 困り果てて在庫の安売りをする
- 梱包材料も枯渇するが、経費になるほど売り上げがない(安売りの弊害)
- ますます生活費が足りなくなる
以下ますます~、が続き、個人事業主は破産、破綻する。
俺はこれに加えて借金の支払いがあるから、ますます首が回らないわけだ。
上は俺の状況を冷静に書き出したものだが、積んでるね。
さて、これをどう逆転してやろうか?
宝くじ3枚だけ買ってみよう。
冗談はさておき、真剣に考えなければダメだ。
アルバイトはどうか?
ダメだ。昔、「暇な個人事業主はバイトでもやったら?」という記事を書いたことがあるが、あれは資金繰りのためじゃない場合のことで、今の俺にはダメな方法だ。
時給いくらで拘束時間の長いアルバイトは、本業の時間を削る上にたいした金が入らない。本業の時間にそれほど影響を与えない稼ぎ方が必要だ。
それがあれば苦労はしないのだが。
とりあえずクラウドワークスでライティングを受注するべく、今日は6つほど応募してみた。最近単価の高い案件が増えてきた印象。倉庫でも自宅でもPCでできる作業なので本業をしながらでもこなせるのもいい。
月に10万以上稼げば大分楽になる。
仕入れの資金にできれば、それを元手にある程度までは回復できるはず。
ただ、今の本業を立て直したとしても、他にスモールビジネスを立ち上げないとダメだ。俺の失敗は、一つの仕事しかしなかったこと。
個人事業なんてリスクの塊なんだから、リスク分散ができていないと危険すぎる。理想は、3つ4つくらいのスモールビジネスを持つこと。それぞれ5万程度の売り上げがあれば、本業の波に対応できる。
しかも、スモールビジネスは誰かと組めれば一番いい。自分が全て軸になって稼ぐのは、中々に厳しいと思う。体は一つだし、体力と集中力は有限だ。ケガや病気は個人事業主にとって一番やってはいけないことだ。
今日の思いつき
- 個人事業主は借金あるなしに関わらず破産、破綻リスクが高い
- 一つの事業に全ての力を注ぐのは危険
- リスク分散をすることが重要
- リスク分散のためにはスモールビジネスを複数立ち上げること
- スモールビジネスは、一人では無くそれぞれ仲間を見つけるのが理想的
- お金が足りないからといってアルバイトに逃げない
- ケガや病気をしないように、健康に注意する
スモールビジネスは、今の仕事から派生したものであれば立ち上げやすい。だが、それだと複数立ち上げるのは難しそうだ。だからこそ仲間を見つけるのが重要、仲間の仕事から派生したビジネスを考え、そこに自分の知識や経験、無ければ労働力を提供する。
個人事業主の最大のリスクは、仲間を見つけないこと。
一人ではこのご時勢、ちゃんと稼ぐのは難しい。