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タケオキクチのUチップチャッカーブーツを磨く・靴磨き屋の仕事録

タケオキクチのUチップチャッカーブーツを磨き仕上げ

 

タケオキクチのUチップチャッカーブーツが入荷した。

最近はリユース品の仕入れの場面でも革靴、ブーツはメンズ、レディース共にチェックするようにしている。高い金額で売れる商品はほとんど無いが、安く仕入れることができる上に、そこそこの金額になるから。

靴磨きを仕事にする上では経験値が最重要と考えている。だから、リユース品販売という仕入れ先を確保できる仕事だと練習用に靴を仕入れられるのがいい。

最近は路上靴磨きもだいぶ厳しくなっているようで、なかなか難しいのが現状だ。例えば無料で磨かせてもらい、経験値を上げるという選択肢もある。だが、すでに家庭を持っている立場としては稼ぎにならないことをできるだけすべきではない。

そんな背景は入荷した靴には関連が無く、今回もしっかりと磨いた。
仕上がりはこんな感じで。

 

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入荷した時点の靴は、ほとんどが革が完全に乾燥した状態。まずは水拭きで汚れ落としと水分補給、ブラッシングという流れは必須だ。どんな靴でも、水拭きとブラッシングはすべきであるけれども。

 

入荷した時点ではこんな感じであった。靴紐を外しただけの状態、これから水拭きとブラッシングを行う。

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全体的に乾燥、打ち傷のようなダメージ、雨染みのような白い線が出ていた。あまりメンテナンスをしない人が履いていたのだろう。

 

革靴やブーツは、値段によって使われている革に格段の違いがある。だが、合皮でない場合は磨きをすることでちゃんとキレイな状態を保つことは容易だ。合皮であっても拭き掃除くらいしておけば、そこそこ長く履くことはできるので、履いている人は注意して欲しい。

 

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ところどころに白い線が見えると思う。それが水が染みた痕だ。つま先に擦り傷がある。ワックスをしっかりと掛けておけばそれほど大きなダメージにならなかったはずなのに残念。

靴を定期的に汚れ落とししてクリームを塗ったりワックスを塗ったりするのは、いわゆる靴磨きという。それは、光らせる以外に傷やホコリを付きにくくするという目的もある。

ちなみに鏡面磨きをして靴をピカピカにするところまでするのは、ハイシャインという。自分や景色が映るほど、まさに鏡面になるほど磨き込むことを言う。Instagramを見ていると、やたらにハイシャインばかりが投稿されている。

だが、自分のファッションやスーツのデザイン、靴のデザインに至るまで考慮されているとは言いがたく、単なる自己満足になってしまっているのも見受けられる。

ハイシャインという行為自体は靴の魅力を最大限に引き出すものの一つであるが、何でもかんでもというのは違和感があるのだ。

靴磨きもファッションの一部、行為自体に意味があるのではなく、ピカピカの靴をどうコーディネートに生かすがが問題だ。
ただの靴磨きオタクになってはいけない。 

 

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履きジワはやむを得ない。革靴の場合は絶対に出るものだし、これが味というものだ。だが、この履きジワを放置すると靴の寿命は短くなる。

革が折れ曲がった状態になり、シワになるわけだがこれを放置するとそこから破れたり、ガラスレザーの場合は見た目が相当悪くなってしまう。対策としては、脱いだらシューキーパーを入れること。そして、定期的に靴磨きをすることだ。

靴磨きの際に、デリケートクリームを塗ることで革に油分を入れることができる。そうすると、乾燥によって履きジワが修正不可能な状態になることを防げるのだ。
 

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これは片足のみ磨いた状態。シューキーパーを入れて、タオルを詰めて靴の形を修正しているところ。つま先の部分は鏡面と言うほど磨いていないものの、ちょっと景色が映るくらいのハイシャインは行った。

左右どちらを履きたいかは言うまでも無いと思う。こういうブーツはレッドウイングなどと違い、無骨さを押し出すのは逆効果になる。右の状態でこういうものを履くのはオシャレではないので注意だ。 

 

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磨き後のバックショット。今回の履きジワは傷になっていないのでデリケートクリームを塗ったら革もかなり柔らかくなった。この状態でタオルなどを入れておけば形がキレイな状態を保つことができる。

靴磨きが面倒、靴磨き屋に頼んでお金を掛けたくない、という人は最低限これだけはやって欲しい。

  • 100均でいいからシューキーパーを買い、脱いだら入れておく。
    ダイソーで売っているキーパーは安物なので後ろ側がバネになっている。これを入れっぱなしにすると靴のカカトに良くないので注意だ。1~2日程度なら大丈夫、なはず。


  • 水拭きとブラッシングをする。
    10日に1回くらいはやると良い。

  • デリケートクリームを塗る。
    靴が汚れ、履きジワが目立ってきたら。または革がちょっと硬い感じ、乾燥したように見えたら。

これを定期的にしておけば、靴は致命的な状態にはならない。乾燥によって破れたり、傷が目立つようになったりすると、ビジネスシューズの場合は履けなくなるので特に注意しよう。 


ちょっと宣伝

 シューキーパーの良いもの。これを持っていたら十分。

 

デリケートクリームは革のバッグにも使えるので、1個持っておくと重宝する。特にモウブレイは伸びやすくていい。俺が愛用しているクリーム。 


amazonで買わなくても、その辺の靴の量販店とか東急ハンズとかでも売っているのでチェックしてみるといいかもしれない。


 

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中身を抜いた状態で撮影したので履きジワはちょっと目立つ。だが、この状態ならタケオキクチのブーツという、カジュアルに履ける物でもお高く見えるのではないだろうか。 

 

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両足はこんな感じ。せっかくなら靴紐を変えるのが気遣いかもしれない。

今回の作業内容

  • 水拭き~ブラッシング
  • デリケートクリームを塗る(中、外どちらも)
  • ソールや靴底を水拭き
  • 靴クリーム(ブラウン)を塗ってブラッシング~拭き上げ
  • ワックスを塗ってブラッシング~拭き上げ
  • つま先を鏡面磨き(軽め)全体を水とワックスで磨き

所要時間は20~30分程度。

このくらいの時間で靴がこれだけ光るなら御の字ではないだろうか?


 

 

タケオキクチのチャッカーブーツはけっこう手頃な値段だが、履きやすそう。

 

 





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